所長挨拶

 

 

 

 

 

 

 

 

 東日本大震災に伴う福島第一原子力発電所の事故は、放射性物質の大量放出と住民の長期間退避という深刻な事態を招きました。この事故は、想定を大きく上回る大地震・大津波によって発電所の全ての交流電源と海水冷却ポンプを喪失したことが直接の原因ですが、私たちが原子力を利用するためには、いかなる場合であっても放射線による人や環境への影響を防がなければなりません。そのためには、「想定を超える事故は起こり得る」という広範なリスク認識を持って、事故を防ぎ、事故に備えることが極めて重要です。
 福井大学附属国際原子力工学研究所では、福島第一原子力発電所の事故を踏まえ、平成24年4月に「原子力防災・危機管理部門」を設置しました。シビアアクシデント防止・影響緩和策、地震・津波対策、放射線防護・緊急時医療技術等に関する研究・教育を行い、将来の原子力防災・危機管理を担う専門家を育成します。また、敦賀市、福井県及び周辺自治体と連携し、地域の原子力防災体制の強化、原子力安全・防災に係る人材育成に寄与して参ります。
 福井大学附属国際原子力工学研究所は、発足して間もない若い組織です。先ずは、皆様に研究所の取組みを知っていただき、ご質問やご意見を戴きつつ、一歩ずつ実績を積み重ねて参りたいと思います。各種の専門家会合の他、一般向けのセミナーや研究所公開等のイベントも随時実施しておりますので、是非ご参加下さい。今後共、皆様方のご支援、ご協力の程よろしくお願いします。

平成25年4月