文部科学省受託事業「もんじゅサイトに設置する新たな試験研究炉の概念設計及び運営の在り方検討」

概 要

 平成28年12月の原子力関係閣僚会議において、「もんじゅ」を廃止措置する旨の政府方針を決定した際、将来的に「もんじゅ」サイトを活用し、新たな試験研究炉を設置することとされた。文部科学省は、委託調査により炉型候補を複数選定し、地元(福井県・敦賀市)の意見聴取を経て、文部科学省の原子力科学技術委員会原子力研究開発・基盤・人材作業部会において中性子ビーム利用を主目的とした中出力炉が最も適切であるとの了承を得た。また、今後の検討の進め方として、「試験研究炉の着実な設計・設置・運転」、「幅広い関係機関が利用出来るような試験研究炉の運営」、「地元関係機関との連携構築」の3つの観点において知見・経験・能力を有する少数の研究機関・大学が、適切な役割分担のもと連携した体制を構築し、これを中核的機関として位置付け、概念設計及び運営の在り方検討を実施することが適切とされた。
 本委託事業では、令和4年度中の詳細設計の開始に向けて、中性子ビーム利用を主目的とした中出力炉の概念設計及び運営の在り方検討を、原子力機構、京都大学、福井大学の三者が中核的機関となって実施する。その際には三者は
 ・原子力機構:「試験研究炉の設計・設置・運転」
 ・京都大学:「幅広い利用運営」
 ・福井大学:「地元関係機関との連携構築」
 を主担当の業務とし、各々の主担当業務において主導的な役割を果たすとともに、他の中核的機関の主担当業務についても相互に関与しつつ、全体として整合ある効率的な業務推進を行う。そのために、三者の実施責任者等で構成する「全体統括チーム」を立ち上げ、全体調整、進捗管理、三者間での情報共有等を行い、事業全体をマネジメントする。また、学生や若手研究者のみならず産業界の若手も含めた幅広い人材育成や技術力維持の機会を提供し、次世代への技術継承に繋げることも念頭において本事業を進める。

  

令和3年度スケジュール

7月1日(木) WG-3第1回会合

10月7日(木) WG-3第2回会合

10月7日(木) 第1回もんじゅサイトの新試験研究炉セミナー

10月22日(金) 第2回コンソーシアム委員会

3月24日(木) 第3回コンソーシアム委員会

 

令和4年度スケジュール

7月22日(金) WG-3第1回会合

9月 1日(木)  第1回もんじゅサイトの新試験研究炉セミナー

11月15日(火) 第4回コンソーシアム委員会

12月15日(木) WG-3第2回会合

12月16日(金) 第2回もんじゅサイトの新試験研究炉セミナー

3月10日(金) WG-3第3回会合

3月24日(金) 第5回コンソーシアム委員会

 

関連機関へのリンク

【文部科学省】

 https://www.mext.go.jp/b_menu/boshu/detail/1421775_00004.htm