所長挨拶

所長挨拶

 

 

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福井大学
附属国際原子力工学研究所
宇埜 正美

(うの まさよし)

 

 東日本大震災に伴う福島第一原子力発電所の事故を受け、本研究所でも平成24年に新たに「原子力防災・危機管理部門」を設置して、それまでの高速炉を中心とする原子力発電システムの研究・教育に加え、シビアアクシデントの防止や地震・津波対策、放射線防護・緊急時医療技術や廃炉に関する研究・教育を開始しました。また、平成28年度から始まった学部での原子力教育にあわせて、福井大学の原子力研究・教育を研究所のある敦賀キャンパスに集約しつつあります。今後はもんじゅの廃炉やその跡地に設置予定の新しい試験研究炉も視野に入れて、より安全な原子力システムの構築や将来の原子力防災・危機管理を担う専門家の育成など地域の原子力防災体制の強化、原子力安全・防災に係る人材育成に敦賀市、福井県及び周辺自治体とも連携して寄与してきます。
福井大学附属国際原子力工学研究所のある敦賀キャンパスは、間もなく100名を超す工学部原子力安全工学コースおよび工学研究科原子力安全工学専攻の学生さんでにぎわうこととなります。各種の専門家会合の他、一般向けのセミナーや研究所公開等のイベントも随時実施しておりますので、近隣の皆様にもぜひ研究所に足をお運び頂き、私どもの取組にご支援、ご協力の程を賜りたいと思います。