お知らせ

令和2年度原子力セミナー「もんじゅサイトに設置する新たな試験研究炉」を開催しました。

 令和3年1月22日(金)、令和2年度原子力セミナー「もんじゅサイトに設置する新たな試験研究炉」をオンライン方式で開催し、民間企業や大学,原子力関連の研究機関等から67名が参加しました。

 セミナーでは、はじめに末信一朗本学理事・副学長及び米沢 晋産学官連携本部長から挨拶があった後、「もんじゅサイトに設置する新たな試験研究炉の経緯と現状と福井大の取組」と題して宇埜附属国際原子力工学研究所長が講演を行いました。次いで、「研究用原子炉の紹介~中型研究炉でできること~」と題して、川端祐司京都大学複合原子力科学研究所長から講演をいただきました。

 文部科学省は昨年9月、高速炉「もんじゅ」の敷地内(通称「もんじゅサイト」)に、原子力分野の人材育成等を目的とした小規模な試験研究炉をつくる方針をまとめました。
 これに基づき、昨年11月に令和2年度公募事業「もんじゅサイトに設置する新たな試験研究炉の概念設計及び運営の在り方検討」の公募があり、国立研究開発法人 日本原子力研究開発機構を代表として申請し、採択されました。これは、受託機関である日本原子力研究開発機構と、参画機関の京都大学及び本学が中核的機関となり、もんじゅサイトに設置予定の「試験研究炉の設計・設置・運転」,「幅広い利用」,「地元関係機関との連携構築」の検討を行うもので、幅広い人材育成を行う良い機会としています。

 今回のセミナーはこのような議論の第一歩として開催されたもので、試験研究炉に対する本学のこれまでの関わりをご紹介するとともに、研究用原子炉の可能性等について考えました。

 実施後のアンケートでは、「多様な研究メニューや実験設備を充実させて新しい敦賀市を創造するきっかけになれば良いと思う。」,「地元企業のニーズ発掘に関する支援を今後期待する。」等のご意見を多数いただき、今後の試験研究炉を考える上で大変有意義なセミナーとなりました。