異分野横断セミナー(2012年度)

第9回(2013/02/28)

「Canadian Education Programs in Support of CANDU Power Plant Technology」
  Glenn Harvel (オンタリオ工科大学、カナダ、福井工業大学客員教授)

【紹介】Glenn Harvel 准教授
 カナダ・オンタリオ工科大Harvel 准教授は、7 年に一度、有給で1 年間程度、自己研鑚することが可能なシステム(サバティカル)を利用し、福井工業大学に滞在されています。福井工業大学において、原子力技術応用工学科の砂川武義教授と共に低温プラズマ制御技術と放射性物質の捕集技術を組み合わせた、放射性ヨウ素及び放射性セシウムを高効率で選択的に捕集する新たなに捕集技術開発に関する研究を行っておられます。

 

第8回(2013/02/05)

「福島原発事故の復旧における除染の評価-福島における復旧作業の実際」
  大塚 誠 (株式会社アトックス)
「食品の暫定規制値、新規格・基準値」
  泉 佳伸 (福井大学附属国際原子力工学研究所)

【紹介】大塚 誠氏
 (株)アトックス企画部長。これまで、主に原子力発電所の放射線管理業務に従事。平成23 年度のJAEA 除染モデル事業ではゼネコンJV 窓口を務める。日本保健物理学会会員、除染・廃棄物技術協議会運営委員、第1 種放射線取扱主任者。

 

第7回(2013/01/09)

「光医療の産業展開」
  岡 潔 (日本原子力研究開発機構、当研究所 客員教授)

【紹介】
 岡潔先生は、もともとはロボット工学がご専門であり、日本原子力研究所(現:日本原子力研究開発機構)に入所以来、核融合炉でのメンテナンスロボットや原子炉事故時に役立つロボットの開発に携わってこられました。現在では、ロボット技術開発から生まれた光ファイバ技術を医療分野へと展開し、レーザー外科手術機能を併せ持つ光ファイバ内視鏡として、多くの人命を救うことに繋げておられます。
 このセミナーでは、これまでの先生のご経験をもとに、原子力研究、特にロボット開発から光医療へと分野を展開されてこられた経緯や最先端の現状や今後の展望について、ご講演頂く予定です。特に、大学院の学生諸君や若手研究者にとっては、研究者としての心構え等についても非常に有益なお話が聞ける良い機会になると思いますので、是非とも多数ご来聴ください。
 なお、本講演は、「放射線防護・生物学」の講義の一環としても位置づけ、その講義時間内に開催させて頂きます。

セミナーの様子
セミナーの様子

 

 

第6回(2012/12/12)

「Fuel and Control Rod Integrity Management in BWR」
  Lembit Sihver (チャルマー工科大学、スウェーデン)

【紹介】
 レンビット・シーバー先生は、ポスドクの頃に、放医研にて重粒子線がん治療の粒子輸送計算・治療計画を担当しました。現在のがん治療でも同氏の開発した計算コードを基にしています。その後、ドイツ重イオン研究所(2 年)、ABB/Westinghouse Atom AB での研究・教育経験(7 年)を経て、2002 年より、チャルマー工科大学の教授に就任されました。このセミナーでは、ウェスティングハウス(スウェーデン)での経験をもとに、原子炉中の燃料および制御棒完全管理についての講演をお願いします。

セミナーの様子
セミナーの様子

 

 

第5回(2012/12/07)

「Transport Simulations for Radiation Therapy and Space Dosimetry」
  Lembit Sihver (チャルマー工科大学、スウェーデン)

【紹介】
 レンビット・シーバー先生は、ポスドクの頃に、放医研にて重粒子線がん治療の粒子輸送計算・治療計画を担当しました。現在のがん治療でも同氏の開発した計算コードを基にしています。その後、ドイツ重イオン研究所(2 年)、ABB/Westinghouse Atom AB での研究・教育経験(7 年)を経て、2002 年より、チャルマー工科大学の教授に就任されました。同氏は、原子力研究機構で開発している「粒子・重イオン輸送計算コード(PHITS)」の開発者の一人です。このセミナーでは、この計算コードの話を中心に、放射線治療と宇宙放射線環境での応用についての話、DNA を用いた放射線物理-化学-生物の放射線影響研究についての話をお願いいたします。

 

第4回(2012/10/17)

「Mark Dennis Self Introductions」
  Mark Dennis Usang (MALAYSIAN NUCLEAR AGENCY, MALAYSIA)
「Brief Introduction」
  Dwi Cahyadi (Center Assessment of Nuclear Installation & Material - Nuclear Energy Regulatory Agency of Indonesia, Indonesia)
「HUMAN RESOURCE EDUCATION AND TRAINING PLAN」
  Nguyen Tuan Anh (ELECTRIC POWER UNIVERSITY, Viet Nam)

セミナーの様子
セミナーの様子

 

 

第3回(2012/09/21)

「福島原発事故に対する放医研の対応」
  福村 明史 (独立行政法人放射線医学総合研究所 重粒子医科学センター放射線治療品質管理室(併)福島復興支援本部運営企画ユニット運営企画室)

【紹介】
 東日本大震災の後、(独)放射線医学総合研究所は、第三次被ばく医療機関としての機能や専門機関としての役割を果たしつつ、所外においても現地福島では様々な支援活動を展開するとともに、東京・霞ヶ関において政府、関係省庁の要請に対応してきました。福村氏は、経産省別館に設置された原子力災害対策本部原子力被災者生活支援チーム医療班に出向し、「住民の外部被ばく線量評価」など、放医研の能力を活用して福島県を支援する業務に関わってこられました。
 本セミナーでは、原発事故に対する放医研の諸活動についてご紹介頂き、福井県、敦賀市、および福井大学の原子力防災に関して、教訓とすべき現場の声を伺うことができると思います。

 

第2回(2012/07/24)

「"Liulin" mobile type silicon radiation monitor and its application」
  Jan Kubancak (チェコ工科大学・チェコ科学アカデミー原子核研究所)

【紹介】
 ヤン クバンチェクさんは、チェコ工科大学の博士課程の学生です。チェコ科学アカデミー原子核研究所にて、小型線量計を用いて、航空機や国際宇宙ステーションでの放射線計測を進めています。博士課程のインターンシップ・プログラムの一環で来日しました。研究の一部を紹介していただきます。

 

第1回(2012/06/06)

「有機シンレータと時間相関単一光子計数法による相対線量計測の効率化」
  Till Sohier(ユベール・キュリアン研究所)
「CR-39飛跡検出器の重粒子線応答に関する電離損失モデル」
  小平 聡(放射線医学総合研究所)

【紹介】
 放射線の計測法には様々な方法がある。このセミナーでは、そのうちプラスチック材料を用いるものに焦点をあてる。特に、がん治療などに用いる重粒子線の測定に関して、「シンチレーター」と呼ばれる放射線が当たるとごく短い時間だけ蛍光を発する物質を用いた重粒子線の線量計測、「CR-39 飛跡検出器」と呼ばれる重粒子線があたるとその痕跡が残り、エッチングすることで痕跡を拡大し飛跡として計測する手法、について最新の研究成果を報告する。