Data assimilation analysis of reactor thermal-hydraulics


原子炉熱流動のデータ同化解析

データ同化による数値シミュレーションの高精度化

「データ同化(data assimilation)」とは数値シミュレーションデータと観測データの双方を用いて,高精度の解析結果を得る手法です。本研究室では,原子炉の熱流動解析にデータ同化を用いて,解析の高精度化を目指しています。

多成分ガス混合場における乱流シュミット数の最適化

ヘリウムー空気の成層中への水平ジェットの貫入挙動をシミュレーションするための乱流シュミット数(ガス混合の程度を決定するパラメータ)の最適化をデータ同化により試みました。

観測データに相当するデータをLES解析により生成し,それを元にしてRANS解析のデータ同化を実施し,乱流シュミット数の最適化を実施しました。

加熱ジェットが浮力により浮上し,ヘリウム成層に貫入する様子

DA-results
ヘリウム濃度分布 左:LES解析による分布,中央:RANS解析による分布,右:データ同化による分布。データ同化により,RANS解析結果が修正されている様子が分かります。
DA-results-Sct
ヘリウム濃度分布と推定された乱流シュミット数の分布。乱流シュミット数を1とした状態から,データ同化により,最適化されている様子が分かります。ジェットによる混合が強い領域で値の分布が形成されています。