まとめ
まとめ
寿命を全うした原子力発電所の廃止措置は、既に終了した例もあり、大きな技術的課題はないとされています。しかし、現場での技術の展開は容易ではなく、現場の状況に合わせて様々な改良・工夫が必要になると考えられます。
また、放射性廃棄物を適切に処分すること、クリアランスされたものの有効利用の道を開くことなど、幾つかの課題も残されています。我が国は廃止措置の実施に向けて本格的に取り組む時期にあります。
原子力施設の廃止措置を進めるに当たっての要諦は実行可能な計画の検討と立案ではないかと思われます。廃止措置計画の検討においては最適なプロジェクトシナリオの選択が必須ですが、幾つかのシナリオを検討し、作業性、安全性、廃棄物発生量の低減、クリアランス物の再利用など、様々な観点から検討した最適なシナリオを適用することが重要と考えています。